欧州形鉄道模型紹介

模型車両を中心に、実車の情報を含めて紹介します。

SBB BDe 4/4 1645

BDe 4/4は、Triebwagenと呼ばれる、電動荷客車と解釈するような車両である。

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BDe 4/4 1643
出力が1176kwあり、中型のスイッチャー(入換用機関車)並みのパワーを持っている。しかも最高速度も110km/hと高い能力をもつ車両である。

この車両は1952年から1955年のかけ31両が製造された。車両番号は1621から1651である。

全長は22700mmでパンタグラフは1個である。客室部分の屋根上に外観上特徴的な大きな放熱器を載せている。動輪は940mmで4個のモーターを搭載、重量は57t、旅客定員は40名で、荷物室は19㎡あり、4tまで搭載できた。

両運転台をもち単独での運用の他、Ae 3/5やRe 4/4-Iが牽引していた同じタイプの軽量客車を3両程度まで牽引する運用もあった。運用は主にローカル線である。

1645は、1995年1月に用途廃止になった。また1643は、Historischer Triebwagenとして動態保存され、現在も活躍中である。

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BDe 4/4 1643


模型車両の方は、HAG製。f:id:eumodel:20190922184138j:plain
製品番号は153で、digital+analog対応(デコーダーを搭載、analogでも走行可能であるが、スローの走行は出来ない)。f:id:eumodel:20190922190335j:plain

駆動系は、HAGの標準である横置きモーターとスーパーギアの組み合わせで片側台車の2軸を駆動。またトラクションタイヤは駆動車輪の全部(計4個)となっている。f:id:eumodel:20190922184414j:plain

車体はオールメタル製でずっしりと重い。f:id:eumodel:20190922190521j:plain

デコーダーは、HAG製品としては珍しくZimoが使われている。

当方には、ウィーンのクラブを通じて2005年11月に納品された。