欧州形鉄道模型紹介

模型車両を中心に、実車の情報を含めて紹介します。

DB 103 101-2 Lufthansa

DB 103の101号機は、1982年にLufthansaとDBが提携して"Lufthansa Airport Express"と呼ぶ空港と都市を直結する(Frankfurt空港 - Stuttgart Hbf間)列車専用牽引機として、1991年にそれまでの専用機111.049の後継機として、1993年3月までこの塗色で運用された時のものである。

モデルは、Fleischmann製、製品番号は4378。全長は 223mmで 476gある。

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DB 103 101-2

この車両については、HOゲージでは、メルクリンが1992年から1993年まで、Limaが1994年から1995年まで、そしてFleischmannが1992年から1997年まで販売をしていた。

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最近では、RocoがInternational Collectionとして2005年(Rocoのごたごたで2006年にズレこんだらしいが)に限定シリーズで発売した。

駆動系はFleischmannの標準である片側台車のみの駆動で、横置きモーターとスーパーギアの組み合わせにより全軸(この場合は3軸)を平ギアを使って回転させている。トラクションタイヤは1軸と3軸の片側を斜め方向に1個ずつの計2個である。

モーターのない片側の台車は3軸全部から両側の集電を担当している。従ってモーターのある側の台車からの集電は行っていない。

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車体上部はプラスチック製で、車体下部(Lufthansaのロゴがある部分)とグレー色部分と車軸を支える枠の部分はメタル製である。また台車(外側から見える部分)は非常に彫りの深い精密なプラスチック製である。

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車体上部と下部を連結しているのは台車の外側(運転席の下)に隠れるようにある、計4本のタップスクリューと車体中央の床下機器の真ん中にあるタップスクリュー1本の、合計5本のタップスクリューによるもので、非常に頑強な固定法を採用している。

この製品ではDCCのコネクターもなく、モーターのない台車側の上部には大きな空間が空いている。

ライトは大きなねじ込み電球タイプで、進行方向に白3灯が点灯するのみである。もちろん定電圧タイプではない。

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モーターにはコアと磁石を兼ねた大きなウエイトが付いていて、ずっしりと重い。また車体中央にも大きなウエイトが1個搭載されている。

なお、モーターがあるのは2位側となっている。また、1位側のパンタグラフ後方には、屋根機器に見せた(=避雷器と思われる)ものの回転によって、パンタ集電とレール集電を切り替えるようになっていて、その方法は巧みである。

当方では以前から、このLufthansa仕様について入手したいとは思っていた。しかし、専用客車が手に入る見込みがなかったので諦めていたが、2005年にはRocoから都合良く1:100の長さの専用客車が発売されると聞いて、購入を決意したものであった。

 

そして実際に入手したのはYahooのオークションでFleischmannの製品が出品されているのを見つけた事による。中古品という説明であったが、FleischmannやHAG製品では回すほどに(走行させる程に)ギアの当たりの良くなると言われ、自分でもそのことを体験していたので、この商品を購入することにしたものである。

実際に入手してみると、確かに車輪の金ピカ度や台車のメタル部分のハゲ度は相当進んでいるものであったが、走行は見事なもので十分満足できるものであった。

なお、パッケージ内に前オーナーが記入したと思われる、購入時期が記入されていて、それが1997年11月ということなので、FleischmannのLufthansaでは、一番新しい製品らしいことが判る。ちなみに当方への入線は2005年9月だった。