欧州形鉄道模型紹介

模型車両を中心に、実車の情報を含めて紹介します。

ÖBB 1822(実機)

この機関車(実車)は、全長が19300mmのÖBBの最大長を誇る客貨物両用の大型機で、ÖBB独自の開発をされ1991/92年に計5両のみが製造された。

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ÖBB 1822 005-3

外観が(特に正面からは見分けが付かない)似ているÖBB 1014(1993/94年生産)の原型となった機関車である。

出力は4400kw、最高速度140km/hで、それほど強力機ではないが、2電源(15kv/16.7Hz、3000vDC)対応で牽引力は280kNと大きく、当初は、FS(イタリア)と結ぶブレンナー峠越え用のEC(国際列車)やIC(都市間特急)牽引のほか自動車輸送用の牽引機として単機で使われた。

2005年までは全機インスブルックに所属。移籍に関する内容は後日に。

この記事の元を書いた2006年当時では、1016/1116の躍進により普通列車や通勤列車、一般貨物列車の牽引の他に、2電源システムを生かし周辺諸国への輸送にも活躍していた。

車体の塗色は赤と白を直線状に塗り分け、側面では非常に大きい白ヌキの ÖBBのロゴが特徴である。このロゴの位置は、本機では左側に描かれているが、ÖBBでは以降、右側が標準となっていて、1822の左側に描かれたロゴは唯一のケースとなっている。