SBB Re 460 084-7 Jubiläumslok
1997年5月5日、スイスの鉄道150周年の記念行事が幕を開けた。
この記念行事のために設えられたのが別称「ミラー」と呼ばれたこのRe 460である。実際にBernでのレセプションでお披露目され、世界中の注目を集めたことで有名である。
このピカピカの車両には3つのバージョンがあって、最初のバージョンでは車体側面の斜めに通る帯の部分に赤地に線路を示す2本の白線のシンボルマークと黒地に「DIE BAHN BEWEGT SEIT 1847」という白文字がドイツ語と仏語とイタリア語で書かれていた。また正面の運転席のところにもシンボルマークと側面の文字と同じものが白地に黒文字で書かれていた。
2つめのバージョンでは、側面の文字がスイスの各州の州旗に代わった。
3つの最後のバージョンでは、州旗は同じで、運転席の側面窓の下に黒文字で"Helvetia"のロゴが書かれた。
この模型車両は、その3つ目のバージョンのものである。
メーカーは、HAGで製品番号は075である。もちろん限定品で現在は絶版となっている。
ちなみに最初のバージョンの製品番号は071、2番目のバージョンのものは073(ともにDCバージョンの場合)であった。
車体は通常のHAG製品と同様、オールメタル製で重量は525g。架線集電は可能であるが、DCCには非対応。
駆動系は、これも通常のHAG製品と同様で、強力な横置きモーターを2位側の台車に換装し、メタル製のスーパーギアにて2軸を回転させ、また2軸計4個がトラクションタイヤとなっている。1位側の台車は集電のみで駆動はなし。
集電は両台車とも片絶縁車輪を使用し、リード線で結ばれているのは両台車とも同じ側の極となっている。なお、駆動している台車では、車輪のセンター復元を兼ねて、両側のタイヤの内側に接触子が装着されている。
ライトは前進方向に白3灯、後方に白1灯が点灯する。カプラはHAG標準の引っかけ式のものが装着されているが、カプラーポケットがNEM362タイプのため他の形式のものに交換可能。なお当方では、急曲線に対応させるため、2位側はカプラーポケットの長さの長いオプションパーツおよび1位側は引っかけ式のカプラーも繰り出し量が大きい(長い)オプションパーツを使用している。
また、この製品の箱は、機関車に合わせたミラー状の箱を使っている。
実機は、2年ほどでオリジナルの赤色に戻っているが、クラブの公開運転会などでは、ECの客車を牽いて走らせても全く違和感がない。
当社では1998年7月に、銀座天賞堂本店にて購入した。