BBÖ 214.10
BBÖ 214.10から214.13の初期の頃は、蒸気ドームがキャブまで長く延びているタイプと変化して、車両限界一杯までの小さく長いデフを持つ独特スタイルだった。
このスタイルにより、全長や高さ、幅は変わらないが、重量はノーマル機の107tから7t増えて114tになり、運転重量も5.5t増えて123.5tとなった。効果としては運転最高速度が110km/hから120km/hに増加した。
モデルは、Liliputの10610で、Liliputがウィーンで生産していた古い時代の製品。発売は、1978年から1990年と、長い期間生産されていた。
駆動系は、テンダーモーター、テンダードライブで本体側から1-2-3軸目までがギア駆動され、4軸目はフリー。1軸と3軸の両側がトラクションタイヤとなっている。
集電は、テンダーの全軸両側と動輪の2-3軸両側および動輪の1軸目の片側から収集している。ただし、動輪の2-3軸からの集電はフランジに接触している集電子の接触があまり良くなく、カーブで車輪が横移動したときは良く集電するが、直線部だとやや怪しい。
ライトは、前後とも2灯点灯するが、両方向とも同時に前後も点灯してしまう。(とても暗い)
動輪は、全輪とも上下方向に可動式となっていて、また中央の2-3軸は左右に2.5mm程移動できて、カーブや線路の凸凹にも対応できるようになっているが、このモデルでは上下方向のスプリングが強いらしく、シリンダーブロック付近は相当上がってしまっている。
テンダー後部は、他の214と同様に後部視界確保のため上部に欠き取りがある。
日本のD51のフルナメクジタイプのようにも見えるが、動輪径が大きく、いかにも高速機という雰囲気がある。
当社では、2001年11月に入線。この機種として最初に入手した製品だった。